2013-03-16

『我が館にさまよえ虚像―魔術士オーフェンはぐれ旅』

我が館にさまよえ虚像―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫)

中学の時はまっていたオーフェンシリーズ。
最終局面から長いこと積読になっていたのを、今日で解凍。

本当に久々で、キャラや背後関係覚えてるかなーと心配になったが、読んでみれば問題なし。ややこしいところはオーフェンの説明があったので助かった。

前回までにクリーオウはレキのことで得体の知れない領主と取引して、マジクは自分の魔術士としての素質云々をきっかけにオーフェンと反りが合わなくなってたんだっけな。
その流れで領主側に付いたふたりの様子が、オーフェンの目には洗脳されてるかのように映る。そのへんの描写が怖くもあり面白かった。

ロッテーシャはたぶん昔読んでた時も苦手なタイプだったと思うんだけど、今回もだめだなー。あんまり感情移入できないや。
領主側にふたりが洗脳されてると思ったオーフェンが食堂で喧嘩売るシーンで、泣きだしたクリーオウをロッテーシャが庇うんだけども、ここでオーフェンを睨むのが!人を悪者にするのがうまい女だなーと。

でも正体(のとっかかり)にはびっくりした。
最接近領の領主としてそういう存在がいるなら、聖域側にもそういう存在がいるという対の関係なのかな。そうでもないのかな。

そして姿を現したコルゴン、ティッシ、アザリー。
チャイルドマン教室の3人。
3人はやっぱり強い!何が起きるのかわくわくする。

昔と今とは、戦闘シーンに対しての読む姿勢が変わったみたいだ。「寸打」の描写や「呼吸を練る」という表現、行動についてまわるリスクの描写が面白かった。
最終回の上下巻も楽しみ。

http://booklog.jp/users/diesseits/archives/1/4829114169

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