2013-03-24

『解放者の戦場―魔術士オーフェンはぐれ旅』

魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場【初回限定版】
新シリーズその4。
以下ネタバレあり。


きな臭さと腹の探り合い。

前回魔王術記録碑について納得できないと書いたけど、議会を通して人々に知れ渡ることでヴァンパイアを倒した記憶は守られる、という方向に動いたようだ。といってもその前に事件が発生。

書いてて思ったけどヴァンパイアって、記録碑狙ったってことは魔王術の性質がわかってるのか。
シマスは強度が進んで知能低下してから碑を破壊したように思うんだが…どうなんだろ。
自我でなく何かほかに、ヴァンパイア化することで特別な意志に導かれるとか、そういうことがあるのか?
それとも本能で?

ヴァンパイア化を自己制御できる「クリーチャー」が登場。
ヴァンパイアだけでも色んな形態で攻撃してきて厄介なのに、さらに人化リスクもなく統制取れる状態になるとか、やばいなー。

ケイロン倒した世界樹の紋章の剣。
いつかの空と地上がひっくり返る刑罰の時も思ったけど、天人種族の発想は面白い。

あとはー、女性陣がキンタマだのチンカスだの下品で笑った。
今回はなんかこう、政治やら情勢の絡んだ探りあいの会話が多かったから、罵詈雑言のストレートな言葉が気持ちよく感じる。
新キャラのダンも好きなんだが、まさか隊があそこまで壊滅するとは。
ダジート襲撃~殺害は後で回想あるんだろうか。

最後はスウェーデンボリー、お前かよ!
まったくなんなんだよこの創造主はよー。何考えてんだ?
手のひらの上で遊ばれちまったぜまったくよー。
オーフェンはオーフェンでビルぶっ壊すし。まあでも彼はやっぱこうでないと。
次巻から本格的に行動開始だろうか。わくわくしますな。


『と、魔王は考える』
ラッツベインとラチェットのやり取りがかわいかった。もうちょっと見てみたい。
エッジはエッジで好きだけど、彼女とラッツベインはほんとに口論になるからなー。

しかし校長先生は大変だ。
戦闘シーンはマヨールのものより前傾姿勢で読んでるのに気づいて、まだ自分の中で主人公はオーフェンなんだなと気付かされた。

コギーがこっそりよこした秘書もかっこいい。
今更ながら、無謀編の設定とはぐれ旅の設定とを織りまぜて新シリーズに繋げてる秋田さんの辣腕。すごいね。

http://booklog.jp/users/diesseits/archives/1/4904376986

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