2015-08-05

『不思議な島』芥川龍之介 ★3

青空文庫

ガリヴァー旅行記が登場するので風刺作品なんだろうなあ。
『沼地』と似てる。

  • サッサンラップ島(SUSSANRAP)
    逆から読んでパルナッソス
    文芸の発祥地とされる。
  • バッブラッブベエダ(BABRABBADA)
    よくわからぬ。
    アブラカダブラと聖典ベーダを合わせたような。
  • 野菜=本
  • 片輪=評論家
    片輪は野菜が作れない(評論家は本が書けない)。
    何もわかってないやつが本の良し悪しを決める、という皮肉か。
    感覚が不自由になればなるほどArbiter elegantiarum(通人)になるという。
    本について感じたことが世間一般とかけ離れるほど、「人と違う捉え方」ってことで評論家としては評判になる。そのためにわざわざ感覚を歪ませる者もいる、と滑稽さを笑っている?
  • Arbiter elegantiarum
    Weblio辞典 judge of elegance
    ネロの側近ペトロニウスについての「典雅の審判者」という記述が元らしい。
  • 大学の講義
    古めかしく今についてきていない、ということか。
  • カメレオン
    カメレオンというと色変わり……ころころ変わる流行、世相のことか?
    信託を聞いてから=市場で何が売れるか動向を見てから、という意味だろうか。

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