2017-07-17

『東大卒プロゲーマー』 ときど ★4

発売直後(2014/7)の感想を直したものになります。




私が格ゲー配信を見るようになって、4、5年。
ここまでのめり込むようになったのは、著者「ときど」さんの影響が大きい。


ときどってどんな人?


「強いけどつまらない」と言われる。
なんたって、本の始まりもこの言葉だ。

なんでつまらないかというと、

その徹底して合理性のみを追求したプレイスタイルから、時として「戦い方が寒い」「寒さ全一*」などと批難され、そのことから”アイスエイジ”と呼ばれることもある。
*全一:全国一位



そんな「極寒プレイ」の彼が、「情熱」について語るというのだから、ファンの私は興味津々だった。
一体彼に何があったのかと。
そのへんが本書の肝であるのだが。

この本読みやすいし、分量も多くないので、内容は読んでもらうのが早そう。
なので、私が彼のどのへんに魅力を感じているのか?という紹介記事にしようかと思います。

そして後半、動画で本の補足を。
興味を持っていただけるきっかけになれば嬉しいです。




海外大会の常連、勇者ときど


「格ゲーの世界大会があるらしい。ちょいと覗いてみっかな」
といって見てみると、いっっつもいたのがときどさん。

海外大会では自国の選手を応援したくなるもの。
そんな流れで、自然とときどさんを応援するようになりました。

ときどさんが海外慣れしてることから、こんなエピソードも生まれます:


海外慣れしてなくて不安な日本人選手らが、場馴れしたときどの後ろをゾロゾロついていく現象が起こる。
その姿はまるでRPG。
パーティを引き連れて歩く、勇者のようであった……。


勇者ときど(勇者谷口)の誕生である。



そして空港では、勇者が「ガンガンいこうぜ」とばかりにどんどん前に行くせいで、パーティが置いていかれるはめに。パーティ(ボンちゃん、ふ~ど、かずのこ)としては、トラブル時に、英語ができるときどになんとか助けてもらいたい。

勇者を後衛に置く「僧侶ときど」作戦を立てるのだが……。


ときど「めんどくせー。だあーいじょうぶだって!何も悪いことしてないんだから」

ボン 「ぜってーーーダメだから!!ぜってーーー1番後ろだから!!ぜってーーー助けてもらうから!!!!」


愉快な道中であります。



お茶目な中二病患者


私のときどさんのイメージはこれ。
たとえば:




後ろから眺めてるだけでもうるさ楽しそうな人です。
ほかにも:





普段の配信からは、こんな決めゼリフも飛び出します:




完全に中二病だと思うのですが、もうなんか場数が違うというか、こうも自信満々に真顔でやられると、こちらとしては「ときどさん素晴らしい」と言うしかありません。

東大卒っていうのは確かにインパクトあるけれど、私は、本人の魅力はこういうとこにあると思ってます。


下は、p196「大歓声のなかで」の実際の動画。
自分の使ってるキャラ(豪鬼)と同じポーズで勝負を決め、会場を沸かせたときどさん。




vs. インフィルトレーション


ここからは、ときどさんの「情熱」について動画で補足。




p176「甘さをつかれたインフィル戦」

2012年12月、ときどさんは世界大会「ストリートファイター25周年記念大会」の決勝でインフィル選手に破れます。
インフィル選手も、出る大会優勝優勝で、一時代を築いた、本当に強いプレイヤーです。この大会でも2冠に輝きました。
私も配信で見てたのだけど、悔しかったなあ……本当に。

でもそのあとの、2013年7月。
世界大会「EVO」で、インフィルと再戦の機会が訪れます。
いわばリベンジマッチの意味合いもあり、そして日本人で残っているのはときどだけ。

ときどか、インフィルか。
決勝へ進むのは、どっちだ。


この重圧の中、勝ちをもぎとったのは……。
ときどだったんです。


本の帯になっているのは、この時の写真。
日本勢みんなが熱狂した瞬間でした。




スパ4最後の戦い ときどvs.ウメハラ


p191「2014年4月には、ウメハラさんとの直接対決を果たせるイベントがあった」

それがこの動画。
公式大会最後を飾る、「熱いときど」の試合。



その後


本の出版後は、「一石を投じる」「情熱コン」と揶揄もされた、コントローラー規格についての話題で批判を受けたり、2014年の総まとめ「カプコンカップFINALS」にも、残念ながら出場なし。
本腰を入れていたのは「トパンガリーグ#4」でしょうか。
こちらはBからAリーグに上がったものの、12人中9位に終わり、次回は入替戦からのスタート。
勝負の世界は厳しい。


けれどときどさんのことです。
またファンや視聴者を楽しませてくれるような何かを、考えてるんじゃないかなーと、私は思ってます。

だってここに書いてきたように、そしてここに書ききれないほどに、格ゲーが大好きで、格ゲーのことばかり考えて、努力を惜しまず、面白そうと思えることはやっちゃう人です。

きっとまた、何かやってくれるに違いない!


これからも、私は応援していきます。
もしかしたら何らかの方向転換もあるかもしれないし、先のことはわからないけれど。
彼が進む先に、山火事起こすくらい情熱を燃やせる世界が開けていると信じて。


頑張れ、ときどプロ!



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