私が格ゲー配信を見るようになって、4、5年。
ここまでのめり込むようになったのは、著者「ときど」さんの影響が大きい。
ときどってどんな人?
「強いけどつまらない」と言われる。
なんたって、本の始まりもこの言葉だ。
なんでつまらないかというと、
その徹底して合理性のみを追求したプレイスタイルから、時として「戦い方が寒い」「寒さ全一*」などと批難され、そのことから”アイスエイジ”と呼ばれることもある。*全一:全国一位
そんな「極寒プレイ」の彼が、「情熱」について語るというのだから、ファンの私は興味津々だった。
一体彼に何があったのかと。
そのへんが本書の肝であるのだが。
この本読みやすいし、分量も多くないので、内容は読んでもらうのが早そう。
なので、私が彼のどのへんに魅力を感じているのか?という紹介記事にしようかと思います。
そして後半、動画で本の補足を。
興味を持っていただけるきっかけになれば嬉しいです。
海外大会の常連、勇者ときど
「格ゲーの世界大会があるらしい。ちょいと覗いてみっかな」
といって見てみると、いっっつもいたのがときどさん。
海外大会では自国の選手を応援したくなるもの。
そんな流れで、自然とときどさんを応援するようになりました。
ときどさんが海外慣れしてることから、こんなエピソードも生まれます:
海外慣れしてなくて不安な日本人選手らが、場馴れしたときどの後ろをゾロゾロついていく現象が起こる。
その姿はまるでRPG。
パーティを引き連れて歩く、勇者のようであった……。
勇者ときど(勇者谷口)の誕生である。
そして空港では、勇者が「ガンガンいこうぜ」とばかりにどんどん前に行くせいで、パーティが置いていかれるはめに。パーティ(ボンちゃん、ふ~ど、かずのこ)としては、トラブル時に、英語ができるときどになんとか助けてもらいたい。
勇者を後衛に置く「僧侶ときど」作戦を立てるのだが……。
ときど「めんどくせー。だあーいじょうぶだって!何も悪いことしてないんだから」
ボン 「ぜってーーーダメだから!!ぜってーーー1番後ろだから!!ぜってーーー助けてもらうから!!!!」
愉快な道中であります。
お茶目な中二病患者
私のときどさんのイメージはこれ。
たとえば:
ときどからスカイプ通話できますか?と連絡がきたのでいいよと言って通話したら、いきなり「ロー? ミドル! ミドル! しゃいーっし!!」って声が聞こえて来て何事かと思ったら鉄拳ランクマの餓狼降格戦だったらしい。深夜に一人でテンション高過ぎだろw
— タケヤマさん (@takeyama_dq3) 10月 2, 2012
ときどがテンカウント決める度に筐体の反対から走ってきて、しゅっしゅ言いながらリアルテンカウントのシャドーしてたの思い出した。戻るのが辛かったっぽく数回でバテてたけどw
— ガトさん (@Gatorings) 10月 2, 2012
後ろから眺めてるだけでも
ほかにも:
高尾に自分のPS3本体を持ち込んできたときどプロ。
俺「うちにPS3沢山あるのに」
ときど「いや、自分のアカウントでランクマやりたいんです。これが俺のモチベーションです(キリッ)」
はめこ「IDとパス打ち込めば、他人のPS3でも自分のアカウントでプレイできるけど」
ときど「えっ……」
— タケヤマ (@takeyama_dq3) 2012, 10月 6
普段の配信からは、こんな決めゼリフも飛び出します:
完全に中二病だと思うのですが、もうなんか場数が違うというか、こうも自信満々に真顔でやられると、こちらとしては「ときどさん素晴らしい」と言うしかありません。
東大卒っていうのは確かにインパクトあるけれど、私は、本人の魅力はこういうとこにあると思ってます。
下は、p196「大歓声のなかで」の実際の動画。
自分の使ってるキャラ(豪鬼)と同じポーズで勝負を決め、会場を沸かせたときどさん。
vs. インフィルトレーション
ここからは、ときどさんの「情熱」について動画で補足。
ときど本、帯には4GamerのEVO2013記事で撮影したインフィル撃破の瞬間(http://t.co/rvo9GdNEo4)を使って頂いてマス! 光栄の至り^^ --東大卒プロゲーマー http://t.co/s3vQActNwG pic.twitter.com/u3cK1CLsvW
— ハメコ。(hameko) (@hameko) 2014, 7月 4
p176「甘さをつかれたインフィル戦」。
2012年12月、ときどさんは世界大会「ストリートファイター25周年記念大会」の決勝でインフィル選手に破れます。
インフィル選手も、出る大会優勝優勝で、一時代を築いた、本当に強いプレイヤーです。この大会でも2冠に輝きました。
私も配信で見てたのだけど、悔しかったなあ……本当に。
でもそのあとの、2013年7月。
世界大会「EVO」で、インフィルと再戦の機会が訪れます。
いわばリベンジマッチの意味合いもあり、そして日本人で残っているのはときどだけ。
ときどか、インフィルか。
決勝へ進むのは、どっちだ。
この重圧の中、勝ちをもぎとったのは……。
ときどだったんです。
本の帯になっているのは、この時の写真。
日本勢みんなが熱狂した瞬間でした。
スパ4最後の戦い ときどvs.ウメハラ
p191「2014年4月には、ウメハラさんとの直接対決を果たせるイベントがあった」
それがこの動画。
公式大会最後を飾る、「熱いときど」の試合。
その後
本の出版後は、「一石を投じる」「情熱コン」と揶揄もされた、コントローラー規格についての話題で批判を受けたり、2014年の総まとめ「カプコンカップFINALS」にも、残念ながら出場なし。
本腰を入れていたのは「トパンガリーグ#4」でしょうか。
こちらはBからAリーグに上がったものの、12人中9位に終わり、次回は入替戦からのスタート。
勝負の世界は厳しい。
けれどときどさんのことです。
またファンや視聴者を楽しませてくれるような何かを、考えてるんじゃないかなーと、私は思ってます。
だってここに書いてきたように、そしてここに書ききれないほどに、格ゲーが大好きで、格ゲーのことばかり考えて、努力を惜しまず、面白そうと思えることはやっちゃう人です。
きっとまた、何かやってくれるに違いない!
これからも、私は応援していきます。
もしかしたら何らかの方向転換もあるかもしれないし、先のことはわからないけれど。
彼が進む先に、山火事起こすくらい情熱を燃やせる世界が開けていると信じて。
頑張れ、ときどプロ!
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