2014-10-07

ハイチのゾンビ伝説

むかーしむかしに読んだものなので、記憶違いもあるかもしれませんが。


ハイチにはリアルにゾンビがいるらしいぞ!
それは人為的に作られるものらしいぞ!という話。

  1. ルールを破った者に、司祭が毒(ゾンビパウダー)を与える。
    戸口に撒いたり。
  2. 死んだら埋葬する
  3. 墓から掘り起こし、解毒薬を与え蘇生
  4. 意思を奪いゾンビ化、奴隷にする

この実態を解き明かす、というのがウェイド・デイヴィスの本、
『蛇と虹』『ゾンビ伝説』。

概要: Wikipedia Skeptic's Wiki 『魔法・魔術』立ち読み



今は「Skeptic's Wiki」に取り上げられてる事からお察しの通り、「トンデモ」の領域。

ゾンビパウダーは皮膚にくっついたくらいで仮死状態になるようなシロモノではない。
そして、「ゾンビ奴隷」なるものはいない、と調査結果が出てるそうな。



私は2冊とも読んだけど、ハイチの歴史や文化、現地調査の話は面白かった。
ただゾンビパウダーについては、当時も毒の効果はなく、
仕掛けられた人がノーシーボ効果、つまり「ゾンビ化してしまう」と信じる力によって、
そうなるんじゃないかなーと思ってたなあ。
(『蛇と虹』に「ゾンビ化は環境がつくりだす」という話があったせいかも)

「埋葬~ゾンビ化」が全部、
共同体独自の思い込みで成り立ってたら興味深いことだと思ったんだけど
(たとえ外からはママゴトに見えたとしても、やってる本人たちにとっては現実)、
どうやらそれも事実かは定かでなく、「うわさ話」の範疇なのかな?


Skeptic's Wikiを読むと、いわゆる「なまはげ」と書いてある。
「ルールを破ったものは魂を奪われ、ゾンビとして使役されるぞ。ちゃんとルール守れ」

以前『日本の憑きもの』という本を読んだ時にも感じた、
共同体のルール違反抑止システムなのかもしれないなあ。



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